街中が血だらけに! 牛をさばくイスラム教の祭り、コルバニ・イード
今日(2015年9月25日)は、コルバニ・イードという、牛をさばくイスラム教の祭りです。
イスラム教には、イード(ঈদ)という祭りが年に2回あります。
明日は、牛をさばくイードの日です。
2つのイード
ひとつ目のイードは、ラマダン(断食月)の終わりのイードです。 正式名称は「イード・アル=アドハー」(ベンガル語: ঈদুল আযহা、発音: イードゥル・アジュハ) です。
ラマダンの期間は、日の出から日没まで食事をしません。 経験なムスリムの中には、断食中はつばも飲み込まない人もいます。 日没後から日の出までに、一日分の食事を取ることができます。 しかし、日没後に豪勢な食事をするため、ラマダン中に太ってしまう人もいます。
それはともかく、ラマダンの終わりに祝われるイードが、「イード・アル=アドハー」です。
もう一つのイードは、牛をさばくイード (コルバニ・イード)、犠牲祭です。 正式名称は「イード・アル=フィトル」 (ঈদুল ফিতর ベンガル語発音: イードゥル・フィトル)です。 今日は、このイードです。
家族や親族で牛を買い、さばき、貧しい人に分け与え、家族で食事を楽しみます。 牛を買う余裕のない人は、ヤギをさばきます。
道や駐車場、広場などいたるところで牛が解体されるので、道路が血だらけになります。 外に出るだけで、アドレナリンが出ます。 また、朝から牛の骨を砕く音がカン、カンと響きわたる日です。
今年は牛不足
毎年このイードのために、インドから大量の牛がやってきます。 インドはヒンズー教の国なので、牛は神聖な食べてはならない動物です。 その牛がイスラム教の国バングラデシュに来て食べられるわけですね。
報道によれば、今年は牛の数が不足しているようです。
指定された場所で解体するよう、政府から要請
毎年イードの時は、そこらじゅうで牛が解体されるため、牛の血、ゴミ(内臓など)、解体時に使われる敷物などが散乱し、 道路が非常に汚くなります。 それでバングラデシュ政府は、指定された場所で牛を解体するように、 また解体後は血を水で流してゴミをきちんと捨て、道路を綺麗にするように、政府が要請しています。 ダッカ市内では535箇所が解体用の場所として指定されています。
イスラム教の独特な祭りですが、綺麗な環境が保たれるといいですね。